さて、わたくし、財力があるわけでもなければ、強力なパトロンがいるわけでもありません。でも、本屋はじめます。
これまで長い時間をかけてイメージしていたことをまず詰め込んでみたら、想像以上の見積もり額になってしまいまして…。ああ、結婚式するときとか、まさにこんな感じなんだろうな、と思ったりしているところ(笑)。
イメージ、それは心のままに。
イメージ、それは突きつけられる現実。
同時に銀行からお金を借りるため、事業計画書を書いています。
見積もりが先か、事業計画が先か。
これは多分、同時に進めるしかないような。こう見えて根が真面目な人間なので、無駄に考えすぎてPCの前でフリーズしていますが、先日「事業計画なんて、机上の空論だから!」という名言をいただき、肩の力が少し抜けました。
机上の空論!たしかに!
銀行にお金を借りる日が来るなんて思っていなかったし、ビビってないと言ったらウソにはなるけれど、家のローンもなければ、車のローンもない。数年前に奨学金は返し終わりましたし、ズバリ「十和田で家を建てるぞ!」くらいの予算感でやっています。
進めなければいけないことがありすぎて、もう随分とNetflix禁しているのですが、事業計画書ができたらご褒美に『サンクチュアリ』を観ようと思っています。がんばるぞ。どすこい。
たのしいこともたくさんあるけれど、壁打ちしてもらっては「らしくないぞ!」といわれて落ち込む日々です。
理想と現実、その上に「らしさ」というものはなんだろう。このプロジェクトについては誰よりも考えている自信はあるのだけれど、一方でパッと聞いた人からスッと出る意見こそ、鋭いものだとも思うのです。全員に好かれる必要はないけれど、まだ道なかばですから、宿題としてしっかり持ち帰って向き合わなきゃね。
そんな中、役に立つのがPinterestやInstagram。特にPinterestは国内外のイメージ画像の嵐(スタイリストさんもよく使っている)、うまく活用しながら、イメージを膨らませています。いつもは見ているだけで楽しいのに、今は見れば見るほどラビリンスでござい。
イメージは集めるけれど、同じものにしたいわけではない。オマージュしてもいいけれど、そこにオリジナルな要素はあるのかい?
大きくイメージするだけでなく、小さな部品もセレクトせねば、前に進みません。ここもまた、いつもやってる本作りに、とてもよく似ています。
とりあえず、見積もりを取るため! と頭ではわかっているのに結局は熟考。ああ、本当に不器用だなと思う。カタログもかわいいし、没頭してしまう。タイパわるすぎ人生を元気に邁進中です。
ちなみに本屋だけど、ちょっとした飲食も提供したいなと思っています。本を読んでもらうためには、多少のカロリーが必要です。
飲食店営業許可をとるためには、シンクがふたつある必要があったり(洗いとすすぎは別にして衛生的に)、指先以外で水を出せる蛇口にしなきゃいけなかったり(←NEW。よごれた指先で蛇口をひねると、不衛生だからだそうです)けっこう細かいルールがあるのですよ。
「この蛇口なら大丈夫ですかね?」と保健所に確認をとりつつ。
人生は知らないことばかり!
わからなかったら、聞く!
これはすごく大事にしていること。
わからないことがわかるだけでもけっこうすごいこと。
ちなみにかわいいカタログのtool boxさんは目白にあって、既に2度ほど訪問。例えば、照明だけでもこれだけずらり。
カタログでもともと選んでいた照明、実際に見たら印象が違う。むしろ、少しお安いライトのほうが好みにぴったり。そうそう、こういうことなんですよ。だから、この目で見たいと思ってしまう。実際に会いたいと思ってしまう。ものだけでなく、場所も人も。
そういう意味では、東京という街は本当に恵まれています。
tool boxにくると、DIYができる人になりたいなと思う。いつかきっとできるようになりましょう!いますぐでなくても、そのうち。ゆっくり。コツコツと。近々、鍵やタイルのショールームにも足を運ぶ予定です。 骨は折れるけど、その分、後悔なきように。
さて、今、ちょっと早めの夏休みでカナダのバンクーバーにきています。
バンクーバーはわたしの人生において、きっとたまたまご縁があった街。言葉ではうまく表せない居心地のよさを感じる場所です。
バンクーバーであれ、十和田であれ、この世界にはきっと似たような場所がたくさんあるんだろうなと思います。他と比べて特別なものがあるからいいわけではなくて、わたしにとってたまたま特別な場所だから、ルーツのような何かを感じる場所だから。それだけで、好きの理由だったり、そこにいる意味は十分なんじゃないかと最近は思ったりしています。
今回は、たくさん本屋をめぐりながら過ごす予定。
個人のInstagramで気まぐれに旅日記を綴っているので、興味のある方はこちらもどうぞのぞいてみてください。
それではまた再来週、元気にお目にかかれますように!
つづきを読む。
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